浦和 4-1 新潟

連載2:浦和レッズを解く!
文に起こしてなかったけど新潟戦を観て思うところを書きました…と思ったら

サッカーマガジン』に企画パクられてるよ!

(笑)。あちらは川勝さんによる横浜、G大阪、市原の3チームでならどう戦うか、
という内容。パラッと読んだ感じでは横浜のが面白かったかな。


浦和は実は完封試合というのが少なくて、圧倒的な攻撃力に頼るところが大きい。
従ってまずはその攻撃を防ぐ手立てを考えなければならない。


…というのがセオリーだろうけど、FWに駒がいるチームは思い切って打ち合いを
仕掛けるのがいいかも。そのくらい浦和の守備は良くない(新潟戦に限って言えば)。


まずは前半開始早々。新潟が浦和の3バックのスペースをうまく突くパス交換で
DFを散々振っておいて最後はグラウンダーのクロス。惜しくも中で合わせる事が
出来なかったがあれは1点ものだった。
問題なのは、非常に高いプレスのラインをかいくぐられた時だ。


浦和は相手ボールになった時、一旦引いて陣形を整えるのではなく、そのまま
高い位置からプレスを掛けて再度攻撃につなげる守備をしている。
つまり攻撃が終わった時点で即囲い込みが始まっており、オフト前監督の様な
動きの規律が少ない今はバラバラに散っている状態でボールを追いかけ始めている
場面がある。
その場合スペースをうまく突かれて大抵3バックがかなり振られてピンチ、
若しくは失点にまで至っている。
もっと言えばそれは長谷部が高い位置で攻撃に絡んだ後の事だ。
長谷部が上がった後に山瀬がカバーしていれば問題ないが、アレックスにその
役割は無理。山田は逆サイドに当たるので無理。鈴木1人で広大なスペースを
任される事になってしまう。


もう1点は長期の不調(というよりも好調さが終わってこれが実力なのか)から
抜け出せないでいるアレックス。
新潟戦を観ると完全にアレックスの裏を狙われていた。だってアレックスボール
獲られても追いかけないし(笑)。そこへスピードのあるエジミウソンが走りこんで
中盤からパスを受けていた。
ギドは

リスクのないサッカーはしたくない

と言っているが、うまく弱点を突かれた時には結構大敗するんじゃないかと思う。
従って川勝さんの言う「中盤で上回る横浜」との対戦が楽しみだ。


褒めるところはまんま攻撃なので書く事もないけど、山瀬が負傷してしまったのは
逆にチームが安定する気がするのだ。
トップ下は間違いなく長谷部。これは補って余りある活躍が期待出来るから問題なし。
ボランチの位置にはそのまま酒井、内舘が入るか、山田を中へシフトさせて平川を右。
どれを取っても長谷部よりも守備が期待出来る選手であり、1試合当たり1点は減るかも
知れないが失点も2点は防げるのではないか。
後は3バックの連携かな。ボールサイドに寄って逆サイドは諦めるのが3バックだけど、
浦和の場合は横幅を均等に守ってるからどうしてもトゥーリオのカバーが遅れる。
新潟はカウンター時、2対1の状況を作り出していたのでうまく攻める事が出来ていた。
そこを何とかすれば優勝も見えてくると思う。


対戦するチームとしてはDFラインを下げ過ぎない、上げ過ぎない。新潟は引き過ぎていた。
スピードのあるDFがいないのかも知れないが、目の前でシュート撃たれ過ぎ。エメルソンの
シュートは1本ポストがあったし。
ラインをある程度上げる時は、これは当たり前だが中盤が徹底的にボールにプレスを
掛ける。エメルソンにボールが渡らないようにするのだ。どのチームもこれが意外と
出来てない。スピードを警戒するあまりラインが下がり、エメルソンにボールが易々と
渡っているのだ。
そして結局1対1でスピードでやられている。スピードを抑える為に逆にラインを上げる。
これが大事。