GENOA 3-2 VENEZIA(STADIO LUIGI FERRARIS)

(G)MILITO 45'+ 63' ROSSI 52'
(V)VICENTE12' OLIVEIRA 52'
例の八百長試合セリエB最終節にして優勝、
自動昇格のかかった大一番。
ジェノアはホームで既にC1へ降格が決まっている
ヴェネツィアを迎える。


試合の方はジェノアが一方的に押し込む状態が続く。
例の一件を知ってから観ているだけに、ヴェネツィア
守備の悪さが手抜きにさえ見えてしまう。
しかし先制したのはヴェネツィア。カウンターから
裏を取ったヴィチェンテがニアサイドGKのわずかな
隙を狙ったシュートが決まる。
その後もジェノアが高いラインを維持してほぼ
ハーフコートに相手を押し込めたまま攻撃を展開。
前半追加タイムに右からロッシのクロスにミリート
合わせて同点。ここで前半終了。


ヴェネツィアはボールに対する寄せが甘いものの
水際で頑張っているし分からない試合だと思っていたら
後半開始時にGK交代。
八百長モードキタ━━(゜∀゜)━━━ !!!
GKは前半、好セーブを連発してただけにこの交代は
明らかに不自然。接触プレーで手を痛めたのもあったが
プレー出来ない程の怪我ならすぐに代えるだろうし、
19歳で今季リーグ戦初出場という選手に「経験を積ませる」
という隠れ蓑を着せての八百長としか思えません(笑。


ところがこのGKも雨あられのように飛んでくるシュートに
グッドセーブ連発。この空気読めなさはおそらく、
ヴェネツィアの選手は八百長には噛んでなかったと考えるのが
良いのかと。
過去には当時ナポリ所属のGKコッポラが移籍の決まっていた
ボローニャ相手に明らかにわざと5失点もするという事件が
あったくらいですから、GKは1番やりやすいのにあの頑張りよう。
しかしそこは第2GK。本気で臨んでも力不足は否めないわけで、
DFがざるのようにジェノアアタッカー陣の進入を許し、カッチャの
シュートを防ぐもこぼれ球をロッシに詰められ逆転を許す。


それでも「本当に八百長か?!」と信じられないくらいに
粘るヴェネツィアは右サイド浅い位置からのFKにオリヴェイラ
合わせて同点。オリヴェイラ懐かしい! 髪型全然変わってない(笑。
結局最後はミリートがこの試合2得点目となるゴールで突き放して
ジェノアが逃げ切り。終盤には負けているヴェネツィアがFW
オリヴェイラに代えてDF投入した時点で試合は終了でした。


試合前の時点で2位だったジェノアがアウェイで大敗した1位の
エンポリをかわして優勝、自動昇格…のはずでしたが再三言うように
ヴェネツィアとの八百長疑惑が有罪確定してC1降格となりました*1
おそらくジェノアの選手は相手が負けてくれる事は知らなかった
だろうし、ヴェネツィアの選手もおそらく知らなかったか、一部の
怠慢守備をしていた選手のみ知っていた(実行した)という
感じだと思います。
ジェノアの選手はまさか裏でそんな約束が成されていて、1年間の
頑張りが水泡に帰すなんて信じられない事でしょう。
試合はジェノアが自らチャンスに外しまくって苦戦したものの、
内容では圧倒しただけになおさらの事。
一方ヴェネツィアも、アルゼンチン選手を多く配置した攻撃陣が
小気味良いパスワークで効果的な得点を決めたし、GKの好セーブ
連発にしても奮闘したと言える試合でした。ざるのDFを除いては。



*1:ジェノアは控訴中