1st Leg REAL MADRID 0-1 ARSENAL(ESTADIO SANTIAGO BERNABEU)

(A)HENRY 47'
ベスト16の1st Leg、ホームチームが厳しい結果に終わった
うちの1つの試合。アーセナルは勝負に徹した戦いを見せました。
フォーメーションを数字で表すのは意味がないという考え方も
ありますが、敢えて表すなら互いに4−1−4−1であったように
見えました。両チームの前目の選手は以下の通り。

REAL MADRID →                       ←ARSENAL
 
    ROBINHO                             HLEB     

        ZIDANE                              CESC
GRAVESEN         RONALD              HENRY         GILBERT SILVA
         GUTI                             LYUNGBERG

       BECKAHAM                             REYES

放送の現地CGで、ロビーニョが左サイドになっていたのを
見たときは「2トップの間違いだろう」と思いましたが、
左サイドに張ってからスタートしていたので間違いでは
なかったようです。今はこういうポジションで使われて
いるのでしょうか。
一方のアーセナルも、アンリとレジェスの2トップに
セスクとジウベルト シウヴァの2センターかと思いましたが、
セスクはかなり前への意識を持ったプレーをしていました。


試合は立ち上がりからアーセナルがチャンスを作り、
レジェスリュングベリが完全に抜け出した場面、アンリが
ヘディングを放った場面とマドリーの守備が安定しない。
しかしそれらのチャンスを決め切れなかった事で、徐々に
マドリーにペースが移って行く。ベッカムがヘディング、
1対1のチャンスを作ればロビーニョ、ロベルト カルロスも
中距離からのシュートでゴールを狙う。
それでも互いのGKが奮闘したおかげで、前半を0−0で終える。


後半に入ってわずか2分。セスクのパスを受けたアンリが
ドリブルで突破。マドリーDFは独走を許し、アンリは
左サイドから逆サイドへ転がすシュートを決めアウェイの
アーセナルが先制する。アーセナルはその後もカウンター
からDFラインの裏を狙いつつ、後ろはしっかりとマドリーの
アタックを抑えてそのまま逃げ切り。トータルで優位に立つ
アウェイでの勝利を物にした。


マドリーはリーグ戦でどういう形を作って攻めているのか
分かりませんが、とにかく相手のミスに乗じた攻撃しか
出来ず、積極的にシュートを狙う場面も少なかったです。
ロビーニョを下げるよりも、中央に寄せて4−4−2にする方が
効果的に思えました。あれだけ中央を固められていたので、
ポストプレイヤータイプでない選手の1トップというのは
厳しいものがあります。


逆にアーセナルは若いDFラインがよく守った印象です。
怪我人続出でSBの人材確保には苦労しているようですが、
エブエは良くやっていましたし、フラミニに至っては
全く本職でないながら必死にプレーしていました。
唯一、気になったのは68分マドリーの左からのFK。ラインを
上げてオフサイドを取りに行ったようですが、この2人が
残ってしまいラウールにフリーでヘディングを許す場面
だけでしょうか。
攻撃に関しては、特にリュングベリがスペースを見つけて
走りこむのが効果的で、セスクが動き出しをよく見て
パスを出していました。ゴールを決めたアンリは言うまでも
なく良かったですが。
こちらで気になったのはレジェス。ボールを持ったら
ドリブルで仕掛けるという気迫は良いのですが、前に
味方がいない中で囲まれてもドリブル、というのは
奪われてカウンターを受けた時に後ろの選手が立て直す
時間がなくなるので、時にはボールを下げる事も必要
だったでしょう。特にこの試合のように引いて戦う
アウェイでの場合は。


そういえば後半にレジェスが倒れて遅延行為を取られた(?)
場面で、実況、解説、マドリーの選手がこぞって「早く
ピッチの外に出ろ!」「1度出たのに時間を稼ぐために
もう1度ピッチに入って寝転がっている」などと言って
ましたが、


選手は審判の許可なく勝手にピッチの外へ出てはいけません


みんなルール知らないのでしょうか? レジェスが本当に
痛かったのか演技だったのかは分かりかねますが、とりあえず
実況、解説のお二方には上記の旨、お伝えしておきます。