ESPANA 1-3 FRANCAIS(HANNOVER)

(E)VILLA 27'(P)
(F)RIBERY 41' VIEIRA 83' ZIDANE 89'
ベスト16最後のイスを争う一戦。


スペインがこれまで同様、華麗なパスワークで試合を支配する。
カウンターで応戦するフランスは22分、ジダンが前方のスペースへパス。
走り込んだアンリがグラウンダーのクロスを送るがゴール前に詰めたリベリ、
ヴィエラは触れず。
27分、セットプレーの流れからテュラムPA内でパブロを倒してスペインが
PKを獲得。これをビジャが決めてスペインが先制する。
追いかけるフランスは41分、リベリがヴィエラとのワンツーでDFラインの
裏へ抜け出し、カシージャスもかわしてゴール。同点で前半を終える。


後半に入り、スペインは前半の動きと打って変わって足が止まり、
ガルシア、ホアキン、セナを投入するも追加点を奪えない。
逆に短いパスでリズムを作るようになったフランスがペースを握り、
83分に得点が生まれる。ジダンのFKからのクロスをスペインDFが触って
ボールはファーサイドへ。そこに待っていたヴィエラがヘディングシュート。
セルヒオ ラモスに当たったボールがゴールに決まりフランスが逆転。
89分にもジダンが奪ったボールをヴィルトールに預け、スペースへ
走りこむ。そこへヴィルトールからのリターンが来てGKとの1対1を
決めてダメ押し。フランスが逆転でベスト8へ進出を決めた。


――――
フランスは前半、アンリにひたすらロングボールを放り込む作戦で
単調な攻めを見せていましたが、途中からはアンリをおとりに使うなど
工夫をつけ、リベリ、ヴィエラが前線に絡んで得点が生まれました。
一方のスペインは、上述どおり後半にがたっと足が止まり、攻め手を
欠きました。F.トーレスも不調で、結果論になりますが、彼が不調だった
時にモリエンテスを召集しなくて良いのかという筆者の危惧が当たって
しまいました。
前半の良い時間帯に追加点を奪えれば良かったのですが、不調と言われる
フランスも守備は固く、テュラムギャラスの中央を破る事が出来ません
でした。