ARSENAL 2-1 MANCHESTER UNITED(Emirates Stadium)

(A)v.PERSIE 84' HENRY 89'
(M)ROONEY 53'
この試合の前にチェルシーが敗れていたため、是が非でも勝利してリードを
拡げたい首位ユナイテッドと、これ以上差を離されたくないアーセナルの一戦。


序盤こそユナイテッドが圧倒するが、前半半ばになると落ち着きを取り戻した
アーセナルが押し返し、五分の展開で前半を終える。
後半に入ってトップ下のギグスが機能しなくなったユナイテッドは、左に回った
ロナウドとエヴラのコンビで攻撃。アーセナルは中央に偏り気味で、ファーディナンド
ヴィディッチのCBコンビを崩せない。
先制点はユナイテッド。53分、左サイドでロナウドがボールをキープ。エヴラが
長い距離を走ってスペース走りこみ、パスを受けてクロス。ボールはトゥレが
わずかに触って逆サイドへ流れ、ルーニーがダイビングヘッドで押し込んだ。
アーセナルはフレブに代えてv.ペルシを投入。ロシツキを右サイドへまわす。
これが功を奏し、ロシツキとエブエで右サイドを崩す場面が増え、84分、ロシツキが
右サイドからクロス。アンリが中央で流してファーサイドでv.ペルシが角度のない
所から左上隅に決めて同点に追い着く。
これを受けてユナイテッドはロナウドを下げてエインセを投入。エヴラを1つ前に
上げて左サイドの守備を固める。しかしベンチの意図が通じずに90分をすぎて
左サイドが積極的に攻撃を仕掛けたためにその穴を突かれ、ロシツキとのワンツーで
突破したエブエがクロス。中央で待っていたアンリがヘディングシュートを決めて
アーセナルが逆転。エミレーツスタジアム無敗の記録を伸ばして、首位との勝ち点差を
12に縮めた。ユナイテッドはチェルシーとの勝ち点差を拡げられず。


――――
序盤はユナイテッドの攻撃を見て最近の好調さを垣間見た気がしましたが、徐々に
ギグスが機能しなくなったことで1トップのラーション、サイドのロナウドルーニー
分断してしまいました。スコールズキャリックがある程度はボールを散らしていましたが、
互いにSBがオーバーラップしにくい状況にあったのでなかなか崩すには至りませんでした。


一方のアーセナルは悪いときの癖が出て、中央に偏りすぎる攻撃が足かせになていました。
ファーディナンドヴィディッチの高いCBに対してハイボール勝負を挑むなど、バランスを
欠いた内容でした。
しかし上述どおり、ロシツキ、v.ペルシでサイドを構成した後は右サイドが活性化。
2得点が生まれれる要因になりました。フレブが悪かったとは思わないけど、ロシツキの方が
サイドから攻めようとする意識があったのかも知れません。それを感じたエブエがオーバーラップ
の回数を増やしていました。これはユナイテッドのエヴエが積極的になったことでこのサイドが
活性化とも言えます。


ホームチームが勝つと、観ていて気持ちが良いですね。