磐田 2-1 名古屋(ヤマハスタジアム)

(磐)那須 83' 成岡 85'
(名)ダヴィ 88'
名古屋のメンバーは以下のとおり。

      ダヴィ  巻

  小川  吉村  山口  中村
         (玉田)

  阿部  増川  吉田  竹内
 (杉本)        (田中)
 
        楢崎

sub:西村、松尾、新川、花井
coach:ストイコビッチ

名古屋はポゼッション率を高めて攻めるサッカーを、
磐田はカウンターでゴールを狙うサッカーを狙い
ましたが、互いにチャンスを決めきれずに無得点の
まま終盤へ。
81分、磐田の左SB山本がドリブルを仕掛けると、
逆を突かれた小川が思わず手で突破を止めて2枚目の
警告により退場。これで勢いが出た磐田は83分、
セットプレーの流れから那須が決めて先制。
さらに85分には太田が右サイドからドリブルで仕掛けて
中央の成岡へパス。フリーの成岡は落ち着いて
シュートを放って2点目。
名古屋はFKからダヴィが決めて追い上げるも、
ゴール前に決定的なパスを送れずに1点どまり。
ホームの磐田が逃げ切った。


――――
色々な意味で残念な試合でした。
ここ最近調子が良いらしい巻とダヴィが2トップ。
玉田がベンチスタートというメンバーでした。
巻はセットプレーだけでなく、DFからのロングボールにも
競り勝ってシュートを放つ場面が多く、決めきれない
と言うよりは、頑張ってくれたような印象です
(FWですからもちろん決めなければいけませんが)。
この試合で悪かったのはMF。


スタートは右サイドが中村、左が小川でしたが、
中村、竹内で組んだ右サイドが完全にブレーキ。
まあこれは何年も名古屋の課題なので仕方ないのですが、
小川以外に右サイドができる選手がでてこないと、
小川、マギヌンのどちらかが欠けただけで、とてつもなく
クオリティが下がってしまいます。
結果、後半途中で中村が下がって玉田が入り、
4−3−1−2へ。「1」の部分で玉田がキープして
散らしてくれるのでうまくボールが回りました。
惜しいシュートもありましたし、良かったと思います。


もう1つ悪かったのはボールキャリアに対する守備。
嫌になるくらい何度も言ってますし、これからも
言い続けますが、

引いて縦だけを切る守備は限界

この試合で何度もあったのですが、磐田の左サイドの
ジウシーニョに相対するときに、はっきりと中を切って
おけば良いものの、「自分のところで絶対にボールを
奪う」という要らぬ気合が入っているように見えて、
結果的に中へ突破を許していました。
前半の終わりに、山口がこれをやって惜しいシュートを
撃たれたときに「危ないな」と思ったのですが、
後半ついに失点に結びつきます。


1点を奪われた後の85分、名古屋は左SBの阿部に代えて
杉本を投入。そのスペースへ太田がドリブルで進入して
きます。CBの増川がカバーに入って縦を切り、中央から
吉村がヘルプに来て2人でうまく守れそうな流れを作った
にも関わらず、中へ向かった太田に対して吉村がいとも
簡単に突破を許し、山口がケアへ。太田はここでさらに
中へパスを送り、ボールはフリーの成岡に。CBの吉田が
詰める前にシュートを放ってゴール…というのは
よろしくありませんでした。
もちろん、DFを削ってのリスク覚悟の交代後でしたが、
一旦はサイドに追い詰めて数的優位に立ったのにも
関わらず簡単に失点したのはまずかったと思います。
吉村は何で急に切る方向を変えて縦を切りに行ったのかな〜。
時間がないとは言え、1点ならまだ分からない、現に
1点は返しただけに、惜しいプレーだったと思います。


小川の退場になったプレーも、1失点目に気を抜いて
棒立ちになった吉田、増川もそうですが、もう少し
状況を判断してうまく動かないと勝てないと思いました。
残念。

楢崎   6
竹内   5
(田中 5)
吉田   5
増川   5.5
阿部   6
(杉本 -)
中村   5
(玉田 6)
山口   5.5
吉村   5.5
小川   5.5
巻     6
ダヴィ 6