JUVENTUS 2-1 ATALANTA(Stadio Olimpico di Torino)
(J)DEL PIERO 30' FELIPE MELO 82'
(A)AMORUSO 45'
ユヴェントスのメンバーは以下のとおり。
DEL PIERO TREZEGUET (AMAURI) DIEGO MARCHISIO (GIOVINCO) CANDREVA (FELIPE MELO) SISSOKO GROSSO CANNAVARO LEGROTTAGLIE ZEBINA MANNINGER dis:PINSOGLIO,GRYGERA,MARRONE,PAOLUCCI all:ZACCHERONI
カモラネージが出場停止、イアクインタ、ポウルセンらが再び負傷で
欠場。オリンピコはティフォージが応援拒否ということで入場もしないと
いう異様な雰囲気で試合が行われた。
先制したのはユヴェントス。30分、ゴール正面からのFKをデルピエーロが
右隅に決める。
しかし前半を通じて試合を支配していたのはアタランタ。ユヴェントスに
ジエゴ負傷交代のアクシデントがあったこともあり、ピッチを広く使った
攻撃で揺さぶりをかけて主導権を握る。
決定機を逃していたアタランタだったが、前半の追加タイムにFKのリスタートで
DFラインのギャップを突いたアモローゾが1対1を決めて同点に追い着く。
ユヴェントスはCBがラインを上げたのに対し、SBのグロッソが反応できず、
アモローゾをフリーにしてしまった。
後半に入ってユヴェントスは選手の動きが良くなったように見えたが、
根本的なシステムの問題でサイドの守備が改善されない。
そこでカンドレーヴァに代えてフェリペメロを投入。シソコとセンターに並べて、
マルキージオが右、ジョヴィンコが左へ開く4−4−2へシフト。これによって
相手のサイドアタックをケアする選手、中央のスペースを埋める選手、CBの
フォローをする選手がはっきりして守備が安定した。
さらに攻撃でも、ダイヤモンドだとどうしても中央に偏ってしまいがちだったが、
サイドに開いた選手がボールを受け、SBがオーバーラップすることで、ボールを
持った選手は中にも、外にも選択肢ができてクロスの回数も増えた。これによって
トレゼゲ、途中から入ったアマウリもゴール前で勝負できるようになり、アタランタを
自陣に封じ込めることに成功。
82分、右サイドのデルピエーロが上げたクロスに飛び込んできたフェリペメロが
逆サイドへヘディングシュートを決めて追加点。安定した守備も手伝って最後は
時間を使いながらユヴェントスが逃げ切った。
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前半は最近の試合の傾向にもれず、不安定な守備でリズムをつかめませんでしたが、
後半に入って中盤の選手をサイドに張らせる形を作ったことで、まずは相手の攻撃を
遮断。さらにマルキージオ、ジョヴィンコは攻撃でも頑張って文字どおり攻撃に幅を
持たせることができたと思います。これは有効な作戦変更でした。
それにしても苦しいところでゴールを決めてくれるアレックスは頼りになります。
そしてサポーターへ謝罪のポーズも見せていたフェリペメロもよく決めてくれました。
どの選手が悪いとか言うよりも、やはり4−4−2が適しているんだと思います。
ジエゴはサイドをやらせるか、FWで良いと思いますよ。アレックスを毎試合使えないと
言うのならなおさら。マルキージオ、カンドレーヴァはセンターでもサイドでもできる
ユーティリティーさを見せているのだから、けが人が多い今こそ役立てるべき。
カモラネージがいなければこの試合のようにマルキージオを右に出せば良いんです。
ネドヴェドがいなければ、ジョヴィンコを左で使えば良いんです。
4−4−2でやったらしいナポリ戦は負けましたが、それでも4−4−2が
正しい姿だと思います。