MANCHESTER U1-1CHELSEA

ユナイテッドどうした? と眼を疑いたくなる
ような試合。こうも様変わりするもんなのか。


でも今日書きたいのはチェルシーの方。
今季はリーグも2位を決定して、CLでも準決勝
まで勝ち上がったので良いシーズンだったと
思う。ホントにラニエリは解任されるのだろう
か…。
しかし擁護しようにも最近の試合中の采配は
首をひねらざるを得ない。
この試合でもTV中継では解説、実況共に触れ
なかったが、妙な采配(選手交代)があった。
余談だけど自分が思ってる事を解説者が言って
くれると嬉しいですよね? 逆に触れられないと
妙にイライラ(笑)。


後半途中、ユナイテッドFWファンニステルローイ
チェルシーDFの裏へ抜け出たところをチェルシー
DFフートがたまらず後方からタックル。この日
2枚目のイエローカードで退場、という場面から
数分の場面である。


この日のチェルシーは4−5−1。

       グジョンセン

       ジョーコール
ジェレミ マケレレ ランパード グレンケア

ブリッジ テリー  フート  メルヒオット      

でスタート。フート退場時点で0−1でリード。
しかもこの試合引き分けでも2位確定。と言う事は
ここは守ってしかるべき。中盤を1枚削ってCBを
埋めるのがセオリー。
しかしラニエリが採った采配は

メルヒオット→ジョンソン

は? みたいな(笑)。DF同士交代させてどうすんの?
この時点でフォーメーションは

       グジョンセン

ジョーコール マケレレ ジェレミ ランパード

ブリッジ  テリー  ジョンソン グレンケア

となる。
・グレンケアはサイドバックは無理(やった事ないはず)
・ジョンソンはセンターバックは無理(SBタイプ。ヘディング
よくかぶる)
という2点からかなり無理がある。そしてここで失点*1
そのせいか数分後に

ジョーコール→パーカー

の交代。これはさすがにグレンケアの不安を感じたの
だと思う。システムは以下に変更(FW省略)。

グレンケア マケレレ ジェレミ ランパード
ブリッジ  テリー  ジョンソン パーカー

最近パーカーをSBに使う交代が多いのだが、パーカーも
SBは適性だとは思えない。相変わらずジョンソンの真ん中
は不安が残る。
さらにその後、

グレンケア→ババヤロ

の交代を行う。ババヤロはそのままの位置に入る。




CB1人の退場で交代枠3人使って修正するというのは
全く持って合理的でない。
この場合は最初の交代からして間違いであり、

コール(若しくはグレンケア)→ジョンソン

が正解だったのではないか。メルヒオットはCBが
出来るプレイヤーで、

ジェレミ マケレレ ランパード グレンケア
ブリッジ テリー メルヒオット ジョンソン

という安定したフォーメーションが組めたはず*2
既に挙げたとおり、ジョンソンはCB出来るタイプでなく、
控えにCBがいなかった事を考えるとメルヒオットを下げた
のは完全にミス。ユナイテッドの拙攻に助けられて1失点
で済んだが安定度を考えると厳しかった。


この試合スカパー!では現地実況・解説だったために
2人は見逃したかも知れないが、メルヒオットを下げた
時にランパードが「不可解だ」と言わんばかりのしかめ
っ面に両手を広げるジェスチャーを見せていた。
地元放送局はよくこの画を抜いたと思う。


この試合が引き分けではダメだった場合、1つのポジション
修正に3枚も交代を使ってしまうのは監督として采配ミス
と言わざるを得ない。
CLモナコ戦1st Legでも自身認めた通り采配ミスがあった。
この監督はどうもバックをいじるのが好きみたいで、
メルヒオットなどはよくそのあおりを食っている。
3バックにして、また4バックに戻すという迷いも多い*3


攻撃時も、どうしても点が欲しい時などもFW同士の交代しか
出来ず、しかもその入った選手が消えている事が本当に
多い。これは選手の問題でもあるが、状況を見極めた交代
が出来ないのであれば、豊富な選手層も活きてこない。
これではタイトルは難しいよ。


最後に。GKはクディチーニよりアンブロージオの方が
いい。クディチーニは神がかり的なセーブもあるけど
凡ミスがたまにある。
アンブロージオは神ではないが安定してるし、ミスはない。
両方イタリア人でイタリアのGKレベルの高さを証明している
が、来季は粕谷さんの言うとおり2人ともレギュラーじゃ
ないかも*4

*1:GKのキャッチミスから

*2:グレンケアOUTの場合は中盤1つずつ右にずれて左にコール

*3:3バック時はSBが務めている

*4:チェコの若手GKツェヒ(チェヒ?)が正GK?