新連載
「Jリーグの今を考える」というお題目で短期連載を
してみたいと思います。
タイトルとはちょっと食い違うけど内容は、急変した
クラブの分析（って程の事は書けませんが）。
まぁ何せ今節*1の1試合で書いちゃうんだから実質的な
意味では何の分析にもならない事をご理解頂いた上で
お付き合い願いたいと思います。
1.「G大阪の躍進、柏レイソルの凋落」＜前編＞
G大阪 5−1 柏
10分 Ｇ大阪 大黒 将志
33分 Ｇ大阪 大黒 将志
38分 Ｇ大阪 遠藤 保仁
48分 Ｇ大阪 フェルナンジーニョ
70分 柏 オウンゴール
84分 Ｇ大阪 中山 悟志
両チームともどうしたのでしょう？ 特に柏。
いや、G大阪は西野監督ですから。筆者はアトランタ五輪
以来この監督は出来る人だと思ってますよ。何故日本代表
監督にらないのか不思議なくらいです。
柏のこの試合のスタメンは以下の通り。
ゼ・ホベルト 玉田 大野 平山 波戸 永田 明神 近藤 薩川 渡辺 南
前節と変わったのが「G大阪相手なので*2」スピードのあるゼ・ホベルト起用。
永田をボランチへ上げて渡辺をスタメン。トップ下を加藤から大野へ。
前半始まってから柏は早くもマークのズレが生じて10分に失点。
ボランチの2人がポジショニング悪すぎ。DFはいるだけで何もしない。
これがほぼ90分間続いていた。そりゃ5失点するよ。
攻撃に関しては走る選手がいない。その場でもらおうとする選手ばかり。
永田って代表に呼ばれたりもしてたけど、ボランチを出来る選手だったのか。
甚だ疑問。二川へのマーカーだったのか？ 明神なり、後ろの人間なりが
もっとポジション修正の指示を出さないと。
波戸、平山の両サイドはG大阪の森岡、家長に押されっ放しで攻撃参加
出来ない上に、大野がボールをもらいに下がってしまうので2トップは孤立。
玉田がいい動きでボールをもらってもフォローがなくて形にならない。
そこで必要だったのはDFラインの押し上げ。
確かにG大阪はかなり運動量豊富で二川を中心にパス回しも的確でライン押し
上げは勇気が要る。
しかし下がっているのにボールチェックしない状況では好き放題やられるだけ。
思い切った戦い方が出来ていれば、もう少しは違った展開になっただろう。
とは言え1番の問題点は中盤の守備だ。ここでチェックが効かない以上は
DFとしても守りづらい。明神はどうしたんだ？
そして3バックも問題。相手は動き回るスタイルとは言え2トップ。3バックなら
マンマークで1人余らせる事が出来たはず。にもかかわらず3人とも眼の前の
相手に対して寄せる事をしない。女子高生の体育の時間かと思ったくらいだ。
こちらも薩川、渡辺は一時は日本代表候補レベルだったし、近藤も下の年代で
はそうだったのではなかったか。3人とも完全にボールウォッチャーになっていた。
前節とはがらりと変わった選手構成も気になる。前節は追いつかれての2−2ドロー。
勝てない選手だと思われたのか、外されたのは山下、加藤、茂原、小林の4人。
みな中盤より前の選手だ。
ベンチも渡辺、大谷、下平、谷澤だったのが小林、谷澤、増田、羽地。
前節にスタメンだった山下、加藤、茂原が今節はベンチにも入っていない。
これは監督の迷いとしか言いようがない（GKまで変えてるし）。
何しろ前節は引き分けとは言え2得点。得点者は今節も出た玉田と近藤とは言え
経過等考えて大幅に変える必要もなかったように思える*3。
早野監督は就任時のコメントで
守備を立て直す事よりも攻撃的なサッカーを目指す
と言っていたが、サッカーの基本は何よりも守備。「攻撃は最大の防御なり」の
作戦を実行するには柏は戦力不足（レアルマドリーじゃあるまいし）。
ここまでリーグ戦19試合で完封2という数字は致命的。守備が堅ければ
カウンター攻撃という作戦もあるので、次節までに守備組織の建て直しを
した方が良い。
ボランチにバランサーの下平、FWに運動量豊富な加藤を起用してはいかがか。
次節柏の葉で良かったねぇ。柏サッカー場だったらサポーターに何されるか
分からなかったのでは。
柏名物（？）の「相手GKにプレッシャーをかけまくる」のが下手したら南に
やられかねんし（苦笑）。
＜追記＞
「柏レイソル」でサイト巡回していたら面白い内容が2つ。
1つ目。
今節浦和のエメルソンが2得点で今季通算18得点。レイソルが17得点…（泣）。
2つ目はid:carp_carp:20040911さんの
もう開き直って走りまくれっつーの。がむしゃらに鼻血出るぐらい走りまくって
プレスかけて大量失点なら、俺文句言わねーよ。
そう。弱いチームはとことん走れって！
と言うか走るチームは強い。
ウチもウェズレイが絶不調でマルケス1人ではいずれ限界が来るから
とりあえず走れ！（笑）
