CHELSEA 4-0 NEWCASTLE

チェルシー強すぎっ!
チェルシーを観てるとやっぱり守備の大切さが分かる。プレミアでは
めずらしく、守備を基本としたチーム作り*1が批判される時期も
あったが、今こうして見れば首位に立っているのだから。


この試合、ニューカッスルにとっては前週に続いて守備の固いチームとの
対戦となったが、結果はまたも攻め勝てずだった。
試合開始からしばらくは攻勢に出たものの、チェルシーのDF陣にしっかり
と守られると次第に試合を掌握出来なくなっていった。


チェルシーはCBのテリー、カルバーリョそしてCMFのマケレレランパード
というセンターラインが非常に強力。そう簡単に崩れはしない。
攻撃面ではグジョンセンが1トップでキープもパスさばきも出来る上、
両サイドのダフ、ロッベンが高い個人技を持っているので少ない人数でも
ゴールを奪える強みがある。
また、ランパードは攻撃面でも多大な貢献をしており、以前のような得意の
飛び出しだけでなく、昨シーズンあたりからは視野の広いパスセンスも
見せている。代表でもこのくらいの積極性が見られると面白いのだが。


そして怪我から戻ったドログバである。この試合では復活ゴールも決めて
観客席に

I'm 〜!

と何やら叫んでいると思ったら現地コメンタリーによると

I'm back!

だったらしい。
ゴールは右から切り込んで左足で逆サイドに丁寧に流しこむ、技術の高い
ゴールだったが、この選手は右も左も頭もあるので怖い。
その上基本的な身体能力としてスピード、高さ、強さも持ち合わせている
のだから恐ろしい破壊力だ。
こんな選手がいるのだから控えに追いやられてしまうケジュマンもレベルの
高い選手なんだけどね。2年連続エールディヴィジ得点王がベンチ要員なんて
もったいなさ過ぎる。


でも実は4点目の得点者はケジュマン。ダフが獲得したPKではあったが、
モウリーニョの心遣いでキッカーに指名されて見事に決めて見せた。
このあたりもモウリーニョの人身掌握の優れたところだ。ポルト時代と
言い、これだけの組織力のチームを作るにはやはり選手との信頼関係が
必要。この人はマスコミ向けには悪態をつくような面もあるが、現場レベル
ではしっかりと仕事をする監督なのだろう。


ニューカッスルはもう本当に守備がダメ。このチームは中盤から前の
守備というものが組織化されていないので、どの場面においても個人の
力に頼らざるを得ない状況になっている。従って数的に同等、あるいは
優位にあっても簡単に崩される危険がある。
そういったチームはある程度カバーが利く3−5−2でやってはどうだろうか。
ニューカッスルに信頼出来るCBが3枚もいるかどうか疑問だが、それでも
信頼の出来ないCB2枚に頼るよりはマシだ。


攻撃も、引いた相手には全く手段を講じられない。
クライフェルトが引いた位置でパスを受ける事が多すぎるので、ベラミーが
孤立しがち。ボウヤー、ダイアーといったあたりもほとんど消えている。
左サイドで基点になりつつあったロベールだが、クロスの対象がいないと
厳しいだろう。クライフェルトはエリア付近でボールをもらってラストパス、
というのが理想的なのだが、今のように下がり過ぎ、またFWとしての
シュートの意識の低下が続くようであればやはりシアラーの復帰が待たれる。


しかし試合前は

ニューカッスルは前週も(引き分けたものの)攻めに攻めて面白いサッカーやってましたからね。

と言っていたのに試合後にニューカッスルの大敗を受けて

CBの補強と、システムの再構築が必要でしょうね。

って某解説者は一体何者なんだ?!(苦笑)



*1:決して守備一辺倒ではない