SAMPDORIA 2-1 ROMA(STADIO LUIGI FERRARIS)

(S)TONETTO '34 FLACHI '79(r)
(R)MONTELLA '90+(r)
とにかく今季のサンプドリアが良いチームで、個では勝っていてもローマ
には勝てない相手だったと言える。
ローマは、解説の川勝さんはトッティがいない事でチームがまとまって
いい内容だったと言っていたが、あまりそうは見えなかった。


元々モンテッラの復調で攻撃には問題がなかった。問題なのは守備の方で、
この試合でもサンプの1点目はエリア内でのフラーキとトネットのパス交換
だった。キヴが戻った事で安定しつつあるかに思えたが、まだ連携面で
不安が残る。
一方サンプドリアは全体での守備組織がしっかりとしており、ローマの
破壊力にやられかけたが、GKアントニオーリの好セーブもあって逃げ切った。
攻撃面でもボールを奪った瞬間に前の選手がスペースへの動き出しを
徹底して行い、ボール保持者もそれを意識してパスを出している。
従って「速い」、「上手い」という効果的なカウンターを繰り出すことが
出来ている。役割分担としても、

GKアントニオーリ−ローマ時代と変わらず安定感
MFヴォルピ−左右への展開力と正確なミドルパス
MFディアーナ、トネット−サイドを豊富な運動量で攻守に活躍
FWフラーキ−ゴールもパスもあるエース

という柱が何本もあるおかげでしっかりした試合運びが期待できる。
ヴォルピ、ディアーナ、フラーキに至ってはチームでの活躍が評価されて
遅まきながら代表選出も成っている。
このままチーム力を継続させ、願わくば得点能力の高いFWがもう1人加われば
来季以降もヨーロッパカップ出場の順位を狙えるはずだ。


悪く書いたローマだが、光明も見えており、GKクルチなどは典型。
試合中も素晴らしい反応を連発していた。
ただし、PK時の反応だけはまずかった。タイミングを取るジャンプが大き
すぎて、体重がかかとに乗ってしまっていた。その為にかえってバランスが
崩れ、シュートに全く反応出来ない結果となってしまった。その辺はもう少し
経験を積まなければならないところだろう。