9節 INTER 2-3 ROMA(STADIO GIUSEPPE MEAZZA)

(I)ADRIANO 67' 77'
(R)MONTELLA 12' TOTTI 30' 47'(P)
今季ホームで4連勝中のインテルがローマを迎え撃つ。
両チームのスタメンは以下の通り。

INTER 4-4-2                                 ROMA 4-3-3
         FAVALLI    FIGO                                          PANUCCI
                                              MANCINI     PERROTTA
         SAMUEL     CAMBIASSO   RECOBA                            KUFFOUR
JULIO CESAR                              MONTELLA     TOTTI               DONI
         MATERAZZI  VERON       CRUZ                                CHIVU
                                               TADDEI     DE ROSSI
         CORDOBA    ZE MARIA                                        CUFRE

試合は依然調子の上がらないアウェイのローマが先制。
12分、デ ロッシ、タッデイとパスがつながり、タッデイが
グラウンダーのクロス。モンテッラが点で合わせて今季初得点。
試合が始まってからローマが攻守に渡って組織的なプレーで
インテルを上回り、試合のペースを握る。
30分にはトッティが相手DFのチェックをかわしながら
ドリブルで突破。最後はGKの位置を良く見ていたループシュート
を決めてローマが追加点。前半はローマがインテルを圧倒して
終了。
後半に入りインテルは負傷でベンチスタートのアドリアーノ
投入。そしてこの交代が的中する。
47分、マンシーニのドリブル突破からパスを受けたモンテッラ
PA内で倒されPKの判定。トッティが冷静にGKの逆に決めてローマに
3点目。
しかしローマは中盤に下がってうまく楔のパスを受けていたモンテッラ
を下げた辺りから防戦一方に。そこでインテルは、ゴールからは
やや遠い位置でのFKをアドリアーノが直接決めて反撃開始。
その後も手を緩めることなく攻め続け、77分、ローマのGKドニが
クロスボールの処理する際、味方選手と接触してボールをファンブル
詰めていたアドリアーノが押し込んで1点差に。
しかしローマも懸命にゴールを死守し、この後は得点を許さずに
逃げ切り。追加タイムにはヴェロン、トッティが退場する場面も
あったがローマはアウェイで見事な勝ち点3を得た。インテル
スクデット争いの面で厳しい敗戦となった。


ローマはこれまでの成績が嘘のような素晴らしい動きで試合を
進めましたが、解説の高木琢也さんが言ったように、モンテッラ
下げた交代が自らの首を絞めました。
通常、1トップ気味のFWが中盤に下がって来るのはあまり良い流れ
とは言えませんが、この試合では、下がってパスを受け、すぐに
落としてスペースへ走る、という動作が流れるように行われ、
トッティマンシーニ、タッデイらが少ないタッチでパス交換
する事でこの流れを生み出していました。
しかし、疲れが見えるようにも思えない、後半の途中でモンテッラ
下げた事で攻撃の起点が作れなくなり、その後マンシーニ、タッデイと
前線の選手を交代させる事がより守勢に回る要因となりました。
モンテッラの代わりにノンダを入れ、攻撃に出る相手の裏を
突かせようとする意図は間違っていないようにも思えますが、この
試合に限っては、良かったリズムを崩さない方が賢明と言えました。


インテルはエース、アドリアーノがベンチスタートでしたが、2試合連続
ゴール中のクルス、前々節大活躍のレコバと決して満足出来ない
レベルではないメンバー。守備も8試合で5失点はリーグ2位の好成績。
しかしこの試合ではローマの早いパス回しに着いて行けない場面が
見られました。サネッティの怪我でコルドバが右SBに回っていますが、
正直CBのマテラッツィがつらいところ。スクデットを狙うには
不安定な選手と言えます。この試合でも3点目、マンシーニにプレス
に行ってかわされ、戻ったところでモンテッラを倒してPK献上。
ただでさえ左利きが多い中、右利きの選手に怪我が多発する苦しい
台所事情ですが、コルドバをCB、ゼ マリアを右SB、フィーゴ
中盤右、ソラーリを中盤左に使う方が安定すると思いますがね。
『Gazzetta dello Sport』の次節(サンプドリア戦)の予想スタメンは
出場停止のマテラッツィに代えてミハイロヴィッチになってますが。
サンプはボナッツォーリが好調でハイボールから1発というのが
あるのでシニシャも危ないと思いますけど大丈夫でしょうか…。