9節 JUVENTUS 2-0 SAMPDORIA(STADIO DELLE ALPI)

(J)TREZUGUET 41' MUTU 57'
ユヴェントスのメンバーは以下の通り。

      DEL PIERO       TREZEGUET
     (ZALAYETA)      (CAMORANESI)

  NEDVED                    MUTU
                        (BALZARETTI)
      GIANNICHEDDA   EMERSON

CHIELLINI  CANNAVARO  KOVAC  ZAMBROTTA

               CHIMENTI

リーグ新記録となる開幕9連勝を目指すユヴェントス。一方の
サンプドリアも上位に着けるいいスタート。この試合でも
最初から飛ばして相手に流れを渡さない。
しかしサンプドリアはサイドから何度もいいチャンスを作って
いたにも関わらず得点を挙げられずにいると41分、右CKからの
こぼれ球をトレゼゲが決めてユヴェントスが先制する。
後半に入っても先制点で一気に流れを失ったサンプドリア
ほとんどチャンスを作れずに、逆にユヴェントスが右サイドの
ムトゥを中心にゴールに迫る。
57分、そのムトゥが、エメルソン、デルピエーロトレゼゲ
渡ったボールを受けてDFの裏へ抜け出し、GKの脇を抜ける
シュートを決めてユヴェントスに追加点。サンプドリア
バーに当たるシュートなども見せたが、後半に入ってからは
思うようにパスが回せず、FW陣もカンナヴァーロ、コヴァチの
両CBにほぼ完封されてしまった。


ユーヴェは前節から採り入れた右ムトゥ、左ネドヴェド
中盤がうまく機能していたのが印象的でした。特にムトゥは
中盤でのプレーがそうさせるのか、パルマ時代の独力突破
は見られず、ドリブル突破はそのままに、良いタイミングで
パスも出せる動きは魅力的。こちらも前節からとなる、右SBの
ザンブロッタとのコンビネーションも素晴らしいです。ボールを
もらうと中央に意識が偏りがちなネドヴェドのいる左サイドより
も、右サイドでカモラネージやムトゥと組んだ方がザンブロッタ
より効果的に動けると思います。その証拠に、左SBのキエッリーニ
は思うように攻撃参加が出来ずにいます。ネドヴェドはリッピ時代、
トップ下でゴールを量産したプレースタイルが1番合っているの
でしょう。

      NEDVED
      VIEIRA     CAMORANESI
            EMERSON

という構成でも戦えると思いますね。エメルソンはそれだけしっかり
守備が出来ますし、カモラネージは守備の時はしっかり戻ってくる
事が出来ます。ターンオーバー時や負傷者が出た場合はムトゥをサイド
どちらにも使えるのも強みです。あるいはザンブロッタを1枚上げても
いいでしょう。ネドヴェドヴィエラからパスがもらえる分、左SB
ザンブロッタキエッリーニ)が自由に上がる事も出来るでしょう。
それにしてもこの試合の両CBは相手FWへの早いチェックでピンチらしい
ピンチをほとんど作らせず、素晴らしい出来でした。完勝と言って
差し支えありません。
久々の採点。右は『Gazzetta dello Sport』紙採点。

CHIMENTI     6     6
ZAMBROTTA    6.5   6.5
KOVAC        7     6
CANNAVARO    7.5   6.5
CHIELLINI    5.5   5.5
MUTU         7     6.5
(BALZARETTI  s.v)  s.v
EMERSON      7     7.5
GIANNICHEDDA 6     6
NEDVED       6.5   6.5
TREZEGUET    7     7.5
(CAMORANESI  s.v)  s.v
DEL PIERO    6.5   6
(ZALAYETA    6)    6

カンナヴァーロ7.5はあげ過ぎでしょうか?(苦笑 でもあの守備を
当たり前のものと思ってしまうとDFとしてはかわいそうですからね。
ただでさえ評価されにくいポジションですから。
アレックスは前半、ボールを呼び出す動きが良くて、中盤からの
組み立てに参加していたのが良かったので6.5。あとはもう少し
シュートを撃てれば。