BENFICA 2-1 MANCHESTER UNITED

(B)GEOVANNI 16' BETO 34'
(M)SCHOLES 6'
混沌とする勝ち点差の争いになっているグループD。
勝った方がトーナメント進出となる試合となりました。


先制点はマンチェスターユナイテッド。試合開始から
積極的に仕掛けるベンフィカに対し、6分、右サイドの
裏を突いたネヴィルがグラウンダーのクロスを送り、
フリーで待つスコールズが押し込んだ。
これに対しベンフィカは怯む事なく攻め続け、16分、
右サイドのネウソンがオシェイの股下を通す鋭いクロスを
送り、一瞬マークを外したジェオヴァンニがダイビング
ヘッドで合わせて同点に追い着く。
ベンフィカは守備時に積極的なプレスを掛ける事で
相手にリズムを作らせず、かつ自分達のリズムを作る
試合運びが成功。ユナイテッドはロナウドが抑えられて
ラストパスが出せない。


そして34分、またもベンフィカが右サイドから攻め、
ネウソンの鋭いクロスは1度はクリアされたが、こぼれ球を
ベトがダイレクトにシュート。DFに当たってコースが
変わりゴールに吸い込まれた。
前半はベンフィカが積極的に試合を支配して終了。


後半に入ってしばらくしたところでユナイテッドは、
ギグスに代えてサア、ロナウドに代えてパク、オシェイ
代えてリチャードソンを投入するがいい結果は出ず、
逆にベンフィカのカウンターから何度もピンチを招いた。
結局後半は互いに得点がなく2−1のまま終了。他会場の
結果と合わせて、ベンフィカがグループ2位、ユナイテッド
はまさかの4位に終わった。


ユナイテッドは交代が遅すぎた感がありました。相手は
ほぼ1トップを残して引いていたので、後ろに4枚も残しても
仕方ないのですが、オシェイを代えるのが遅れました。
攻撃の組み立てに関しては、中央に片寄る事が多く、
ギグスなどは25分にボールに触って画面でアップになるまで
いるのかどうか分からない状態。ロナウドも中央に入っては
ボールを失う展開が続いていたので、リーグ戦で好調らしい
パクを早めに投入するのが良かったかも知れません。
センターの2人ですが、スミスが守備の面でしか活躍出来ない
展開も問題です。スコールズは元々ボールを取るために
走り回る選手ではないため、スミスがその役を受け持って
います。そのため、中盤での落ち着きが取れず、攻撃の
組み立ての段階でいい形が作れませんでした。スコールズ
のパートナーはキーン、バットが良かったのですが、P.ネヴィル
も含め、皆チームを去ってしまいました。守備の出来る
セントラルミッドフィルダーがいないとプレミア以外の
チームと対戦するのは苦しいでしょう。