JUVENTUS 2-0 SIENA(STADIO DELLE ALPI)

(J)CANNAVARO 13' TREZEGUET 54'
ウィンターブレイク前最後の試合。勝ってクリスマスを
迎えたいところ。
ユヴェントスのメンバーは以下の通り。

       IBRAHIMOVIC    TREZEGUET
       (ZALAYETA)    (DEL PIERO)

    MUTU                   CAMORANESI
          VIEIRA      EMERSON

 CHIELLINI CANNAVARO THURAM ZAMBROTTA

               ABBIATI

ネドヴェドの出場停止で、筆者を含め3トップ起用の
予想もありましたがムトゥが間に合って4−4−2。
エメルソンとヴィエラが揃った事で中盤に安定感が
復活。ヴィエラが積極的に攻撃に参加する事が出来た。
得点はそのヴィエラが基点となった攻撃から生まれる。
13分、ヴィエラからイブラヒモヴィッチトレゼゲ
パスがつながり、シュートはGKに阻まれてCKを獲得。
そのCK、カモラネージのクロスにカンナヴァーロ
ヘディングで合わせてユヴェントスが先制する。


シエナキエーザをベンチに置いて守備的なスタート。
前半はセットプレーで失点した以外はプラン通りに
試合を進めた。
しかし後半に入って10分しない内に再び失点を許す。
ヴィエラからパスを受けたカモラネージがDFの裏へ
トレゼゲを走らせるパス。トレゼゲはGKが飛び出した
ところをうまく外すシュートを放ち、ボールは無人
ゴールに収まった。
この後、ユヴェントスデルピエーロシエナ
キエーザを投入。エースの明暗ははっきりと分かれた。


デルピエーロは83分、85分と立て続けに1対1のチャンスを
決められず、得意なはずのシエナ戦で実力を発揮出来ず。
一方のキエーザは、アッビアーティのまずいハンドの
プレーで得たFKをポストに当てるなどチャンスを演出。
ゴールにこそ至らなかったが前半から出場していれば、
と思わせるさすがのプレーを見せた。


シエナキエーザ、ボグダニが惜しいチャンスを決められず
結局無得点のまま試合終了。しかしセットプレーとGKの
飛び出しの判断の是非を問うプレーなどで失点しただけに
完全に力負けしたイメージもなく、次につながりそうな
一戦となった。
ユヴェントスはエメルソン復帰によって生まれた相乗効果で
ヴィエラの持ち味が出たのが勝因となった。


これでトレゼゲ9試合連続ゴル。素晴らしい記録ですが、
何試合連続とかよりは怪我せずに安定して得点を重ねて
くれる事が嬉しいです。W杯もありますし、怪我しないよう
願います。これを考えて必ず途中交代なんでしょうか?
そしてヴィエラ。個人でも能力は高いのですが、守備を
任せられるエメルソンと組む事で攻撃力が発揮出来るのが
大きいです。この試合でも2得点とも基点となっていますし、
ラストパスのセンスはチームでも随一です。
一方出来の悪かったのは、アッビアーティ、ムトゥ、アレックス。
アッビアーティはエリアぎりぎりのボールを手で捕球して
ハンドの判定。このFKをポストに当てられた事を考えても
無用な危機を演出したと言えなくもなく、キックしてクリア
すべきところでした。リプレーで観ればエリア内に残して
いるようにも見えますけどね。
ムトゥはどうしようもありませんでした。チームが早々と
リードしたので、FWと代えて3トップに移行する事はあり
えませんが、他の選手と代えても良かったと思います。
そしてアレックス。既述の通りシエナ戦は相性が良いはず
でしたがチームの悪い癖も影響して、後半に入って
リードしていると積極的に攻める事が少なく、ボールを
もらってリズムを作るタイプの選手だけに苦しい状態で
ある事は同情の余地があります。ただし、2度のチャンスは
どちらも決めなくてはならない場面であった事も事実で、
ターンオーバーで先発出場させて改めてプレーを評価したい
です。途中からの選手ではありませんからね。
次節はザンブロッタが出場停止。出ずっぱりの彼が休める
事はいい事ですので、代わりに入る選手に頑張って欲しい
ところです。サニョルは冬の移籍はないですよね?(笑