名古屋 1-1 京都(豊田スタジアム)

(名)中村 50'
(京)パウリーニョ 64'
名古屋のメンバーは以下の通り。

       平林
   本田 (杉本) 中村

    金       藤田
   (角田)  吉村

 有村  増川  古賀  大森
 (須藤)
       川島

控え:楢崎 深津 阿部 山口

豊田、鴨川が負傷、玉田は発熱によりそれぞれ欠場。FWはベンチの
杉本1人というスクランブル。


10分、右サイドでボールを持つ大森に対し藤田がフォローの動き。
藤田に対しパスが出るが藤田はこれをスルーし、スペースへ抜ける。
ボールを受けた吉村が藤田へパス、藤田はこれを中村に落とし、
中村がクロスを送るも中で合わない。
24分には本田が右足でクロスを送り、中央で藤田が合わせるが
GK平井が好セーブでこれを防ぐ。
34分にも大森から縦パスを受けた平林がDFを背負いながらもうまく
反転してシュートを放つなど、名古屋が良い形を作って押し込み
前半を終える。


後半に入って名古屋は監督をして

藤田のポジションを上げるために後ろを減らした

交代を行い、3バックに変更。

       平林
   本田      中村
   
       藤田
    金       須藤
       吉村
   
   古賀  大森  増川

       川島

50分、本田のクロスに中村が競ったこぼれ球を自ら蹴り込んで
名古屋が先制。
しかし3バックにしたサイドのスペースを埋めきれず、64分には
京都左サイドのクロスから、右サイドで余っていたパウリーニョ
シュートを決めて同点。
その後はカウンターの応酬となり、78分には本田、平林、中村と
つながったボールを中村が上へ外し、84分には杉本からフリーで
走り込んだ吉村にパスが出るも決められず得点が奪えない。
91分にも杉本がスピードで突破し、エリア内に入るも右足に持ち
替えて時間を掛けたために、シュートはDFがブロック。結局そのまま
試合終了となった。名古屋は2戦連続のドローとなった。


――――
まずは前半のサッカーを続けられなかった事が残念です。あれだけ
良い形を作って押し込んでいたのだから、もう少し我慢しても
良かったのではないかと思います。得点は変更が功を奏したようにも
思えない形でしたし、失点はもろに3バックの弊害が出ました。


布陣は、登録上は4−4−2となっていましたが、実際は浦和戦で見せた
ような4−5−1か4−3−3。左サイドの本田を起点に効果的な攻撃を繰り
出していたのですが、安易にシステムをいじってしまったために
後半はスペースを使われる一方で、狙ったはずの厚みを増した
攻撃は見られませんでした。


前半良かった中でも、本田、藤田の動きは素晴らしかった。本田は
目に見える形で貢献していましたが、藤田はいわゆる「オフ ザ ボール」
の動きも秀逸で、上記10分のプレーはとても名古屋の選手に
出来る動きではありませんでした。どこへでも顔を出すし、本当に
献身的なプレーで支えてくれています。
昨季、浦和のポンテが活躍したので「藤田なんて取らなくて良かった」
という声をよく聞きましたし、名古屋サポでも「藤田獲った金で
もっと若くて良い選手獲れただろ」という意見も聞きますが、


名古屋には藤田が必要だった


と思います。ピクシーやイヴォ、マルケスがいた頃でも周りで走る
選手が殆どいませんでした。そういうところを改めていかないと
チームとしての上積みは期待出来ません。
走力で筆者が唯一認めていた岡山も移籍しちゃったし…(名古屋サポも
あの良さが分かっていなかった)。


月末のFC東京戦が楽しみになってきました。本田、藤田、玉田の
「サッカー脳」を持った選手の連携を期待します。


藤田を褒めるあまり文脈が変になりましたが(笑、もう1人。有村も
良い動きをしてた事を書かないと。本田がボールを持つと、或いは
ドリブルで上がって本田に預けると、必ずと言っていい程
クロスオーバーの動きを見せていました。


これなんだよ、大事なのは!


開幕2試合でのファンタジーには戦慄を覚えましたが(笑、最近は
守備もマシになってきたし、こういう攻撃を見せてくれるなら
移籍させた中谷より良いと言えるでしょう。