SF MILAN 0-1 BARCELONA(STADIO GIUSEPPE MEAZZA)

(B)GIULY 57'
前半はミランが押し込む展開になるも得点出来ず。見せ場は13分、
スローインのボールを受けたジラルディーノが振り向き様に放った
シュートがポストに当たった場面。そしてその1分後、セードルフ
アーリークロスシェフチェンコがヘディングシュートを撃つが
ヴァルデスがセーブした場面。


後半に入り、バルセロナがペースをつかみ、57分に得点が生まれる。
イニエスタから中央でパスを受けたロナウジーニョガットゥーゾ
チャレンジをターンでかわしてDFラインの裏へ走りこんでいたジュリに
パス。これをジュリが左に流れながらも左足でニアに強烈なシュート
を決めた。
63分にもカウンターからロナウジーニョがシュートを放つもポスト。
65分には1分以上パスをつないでジュリとの壁パスからイニエスタ
狙うもヂダがセーブ。
ミランは動きの悪いピルロガットゥーゾを下げ、更にスタムに代えて
カフーを入れる事で1点を奪いに行く。
87分、CKからマルディーニがヘディングで狙うがヴァルデスがセーブ。
89分、カカがDF2人の間を割って入るドリブルからシュートを放つも
右へ外れる。
試合は動かずにタイムアップ。バルセロナが貴重なアウェイでの勝利を
持ち帰る事となった。


――――
思わず解説の原さんが
うわ〜ジ ュ リキ タ━━(゚∀゚)━━━ !!!


と叫んでしまうくらい、素晴らしいゴールでした。ロナウジーニョ
相手からキープしつつ、振り向き様に味方の動き出しを見て瞬時に正確な
パスを送る。ジュリもGKの泣き所、ニアサイド高い位置に速いシュートを
撃つ。まさにワールドクラスのプレーでした。
バルサは速攻ばかりでなく遅攻も出来るチームで、

パスの出し所がなければ穴が開くまでパスを回そう

というサッカーをやりますよね。もちろん細かなポジションチェンジ
を行ってパスコースを作るフォローがあるからこそ出来る業ですが、
これでいいんですよね。Jリーグ開幕当初のヴェルディはこれをやって
強さを誇っていました。
これをやり過ぎると、「パスゲームじゃないんだからシュートを撃て!」
と言われてしまうんですが(笑、DFラインでパスを回すのを全て悪い
事のように言うのは違う気がします。味方が動いていないのに無理に
出してもカットされるだけですしね。
バルサは中盤の要デコが不在だったのですが、イニエスタが十分な
代役を務めていました。


一方のミランは、前半と終盤の攻勢に出た時間に得点を奪えなかった
のが痛かった。中継でも言われていたように、セルジーニョがあまり
攻撃参加出来ていませんでした。後半にはマルディーニ投入後に
ポジションが1つ前になったのですが、得点につながりそうなクロス
は見られませんでした。