名古屋 1-1 甲府(瑞穂陸上競技場)

(名)ヨンセン 29'
(甲)須藤 68'


名古屋のメンバーは以下のとおり。

    杉本   ヨンセン
   (津田)
       藤田
   本田      山口
  (片山) 吉村

 渡邊  阿部  米山  大森
(竹内)
       楢崎  

前半は名古屋、後半は甲府。得点が生まれたとおりの
試合内容でした。
前半の名古屋は開始5分に相手パスミスをカットした
藤田がGKと1対1に。フリーで並走していた本田にパスを
するも、本田のシュートはポストに。
14分、渡邊のクロスにヨンセンが合わせるもわずかに右へ。
20分、藤田が中央でためて右サイドフリーの杉本へパス。
1対1になった杉本の思い切ったシュートはGKの脇を抜けるが
スライディングに来たDFがブロック。
ようやく得点が生まれたのは29分。阿部がロングボールで
DFの裏を突き、追い着いた渡邊が縦へ仕掛けてクロス。
中でヨンセンが競り勝ってゴールを決めた。
32分には山口のアーリークロスを杉本がヘディングで落とし、
走りこんだ藤田が飛び出したGKをかわすループシュート
放つが甲府DFがゴールライン上でクリア。
前半は1-0で終了。


後半も最初は名古屋のペース。
51分、左CKから本田のヘディングはまたもポストに。
53分、左サイドで本田、杉本、藤田とつないだ場面で藤田の
シュートはGKがセーブし、DFがクリア。
後半に入って徐々に建て直した甲府は67分、杉山が右サイドを
ドリブルで突破してCKを獲得。1度はクリアされたがアゲインの
CKでニアですらせたボールを中央で須藤が押し込んで同点。
71分、石原のクロスに須藤が合わせたが楢崎がセーブ。この
プレーで得たCKでもニアで秋本が合わせるが再び楢崎がセーブ。
84分、グランパスは楢崎のキックをヨンセンがすらせて裏へ
抜けた津田がループシュート。しかしこれは右へ外れる。
87分、甲府右サイド久野が縦パスでうまく入れ替わり突破。
クロスを上げて須藤がニアへ押し込んだがオフサイドの判定で
ノーゴール。引き分けで試合を終えた。


――――
名古屋は前半と後半の頭の方でたくさんのチャンスを作りましたが、
1つしか決められずに苦しい結果となりました。どれもが簡単に
決められたシュートだったとは言いませんが、誰かが1つでも
決められれば…。
逆に足が止まった後半は守備が課題。楢崎のビッグセーブが
なければ簡単に逆転負けとなっていたことでしょう。ゴール前での
ボールに対する圧力が弱すぎる。
「シュートコースに入ったつもり」「寄せたつもり」こんな
プレーに見えてしまいます。セットプレーからの失点が多いのも
絶対にこの辺が起因しているはず。


良いところは渡邊の復帰でしょうか。残念ながら負傷交代と
なりましたが、以前筆者が叩いていたようなへなへなクロスでは
なく、ちゃんと味方の所に届いて、1つがゴールに結びつきました。
縦へ仕掛ける意識も良かったと思います。
あとは今さらながらに思いましたが、藤田はやはり前で使うべき
選手でした。この試合では決めて欲しい場面が何回かありましたが、
それだけゴールに絡んでいたと思えば前向きになれます。そうなると
後ろで配球できる選手が別に必要になるので難しい問題ですが。
杉本は、裏へ抜けるプレーは良かったけど、もう少しシュートの
正確性が欲しかったです。ヨンセンの調子が上がってきて、津田も
復帰。片山、渡邊が調子が良いとあれば今こそ3トップを試すとき
だと思うのですが…。