G大阪 2-3 名古屋(石川県西部緑地公園陸上競技場)

(G)遠藤 14 ルーカス 41'
(名)巻 72' 玉田 81'(P) マギヌン 89'
名古屋のメンバーは以下のとおり。

      玉田   ブルザノビッチ

        マギヌン
アレックス             小川
(阿部)  吉村     中村  (津田)
      (巻) 

    増川  バヤリッツァ  吉田

          楢崎

sub:広野、田中、山口、杉本
coach:ストイコビッチ

先制点はガンバ。14分、中央で遠藤がマークを外す切り返しから
左足でゴールネット右隅に突き刺すシュートを決める。
ガンバは圧倒的なペースで先制点を奪った後は徐々にペース
ダウンし、名古屋が攻撃する場面も見られるようになったが、
それを逆手に取って41分、カウンターからレアンドロとルーカスの
2人でゴールを奪い、2点のリードで折り返す。


後半開始から名古屋は吉村に代えて巻を投入。マギヌンをセントラル
MFへ、ブルザノビッチをトップ下へそれぞれ下げて攻撃の選手を
増やす。
それが実ってか後半の中盤からは名古屋ボールを支配するようになり、
71分、玉田が右サイドのスペースでボールを受ける。DF2人と相対し
ながらもタメを作って中央へグラウンダーのクロス。走りこんだ
巻がスライディングシュートを決めて1点差。
さらに81分には吉田がドリブルで持ち上がり、たまらず遠藤が
ペナルティエリアでファウルを犯してPK。これを玉田がJ通産50ゴールと
なるゴールを決めて同点に。
決勝点は追加タイムも5分をすぎたところ。右サイドゴールからは
遠い位置でのFK。マギヌンが蹴ったボールはゴールへ向かったが、
飛び出したGK松代がこれに触れず、直接ゴールイン。劇的な
展開で名古屋が逆転勝利を収めた。


――――
いやあ、試合は最後まで何が起こるかわかりませんね。私自身、
GKとしてプレーしていたので松代のミスについて茶化すつもりは
ありませんが、1回目の対戦と同様、やってはいけないミスでした。
ハイボールはGKが飛び出した方が圧倒的に楽なので、ボールに
向かったことは悪くないのですが、よく言うように

飛び出したら何が何でもボールに触らなければならない

のです。


名古屋の視点で内容を語れば、やはりこの試合も良くなかったです。
2失点目は数的同数だったのに、バキが「またも」一発で取りに行って
かわされ、どフリーになったルーカスに決められました。
中盤でも、マギヌンがセンターに入った分、守備を意識しなければ
ならない中村が前に飛び出しすぎて、ルーカスが1対1になりかけたり
(麻也が戻ってブロック)しましたね。CB3人もいて、何であんなに
FWを離してしまうのか理解ができませんが、中盤の守備及び、中盤の
選手への指示。このあたりは変わらず課題です。


攻撃に関してはケネディがいなくなった分、クロスという選択肢が
なくなって細かいパスをつないではロストして。良いところは
ありませんでした。麻也と津田がよく仕掛けたというくらい。
この2人はボールタッチがうまいので、トラップしてから余裕が
ありますね(他の選手よりは)。そうは言っても津田はそれほど…
という感じでもありますが、練習後の遊びを見ていても、ボールを
扱うのに固さはないです。そういう選手は貴重。


この試合は監督の采配がうまく行きました。うまくボールを散らして
いた吉村を下げたときは「ハァ?」と思ってしまいましたが。
やっぱり4バックが合ってるんですかねー? 個人的には4バックが
好きですが、よく分からないチームです(笑。