JUVENTUS 2-1 TORINO(Juventus Stadium)

(J)VIDAL 15' PIRLO 93'
(T)Bruno PERES 22'
ユヴェントスのメンバーは以下のとおり。

                LLORENTE        TEVEZ
                 (MORATA)     (OGBONNA)

                                VIDAL
              POGBA                     MARCHISIO
                                PIRLO     (PEREYRA)

 EVRA       CHIELLINI      BONUCCI      LICHTSTEINER

                              STORARI

dis:RUBINHO,PEPE,AUDERO,MATTIELLO,GIOVINCO,COMAN
all:ALLEGRI

アディショナルタイムに決勝ゴールが決まるという劇的な試合でした。
ユヴェントスは今季から状況に応じて採用している4バックでスタート。
中盤はピルロを底にマルキージオ、ポグバが脇を固め、ビダルテベス
自由に動くような布陣でした。


序盤はトリノが高い位置からのプレスでユヴェントスにうまく
攻撃をさせない作戦が効いていたが、徐々にユヴェントス
ボールをキープし始めたところで奪ったFK。ピルロが放ったシュートを
トリノのエルカドゥリがペナルティーエリア内で手で止めてしまい
PKの判定。
ビダルがゴールを決めるもやり直しになるが、再度落ち着いて
シュートを決めてユヴェントスが先制。


しかし22分、自陣ゴール前でボールを奪ったブルーノペレスが
猛然とドリブルでカウンター。エヴラ、ビダルを振りきって
右サイドから逆サイドへ放った強烈なシュートがポストにあたって
ゴールイン。トリノが早々と同点に追い着く。


後半に入ってからは完全にユヴェントスが押しこむ展開となったが、
ゴールを奪えずに、トリノクアリアレッラ、アマウリの2トップが
カウンターで応戦する形。
78分、相手ゴール近くで奪われたボールを取り返そうとした
リヒトシュタイナーのタックルが悪質と取られこの日2枚目の
イエローカードをもらって退場。
対応としてユヴェントスは途中出場のペレイラを右SBの位置に入れるが、
アッレグリ監督はテベスを下げてオグボンナを投入し、3バックへ
変更させる。


その後両チームとも得点を奪えずに同点のまま試合終了となるかと
思われた93分、左サイド高い位置でボヌッチがボールを奪うと
エブラ、ビダルと渡ってビダルがマイナスのパス。ここに走りこんだ
ピルロがダイレクトでシュートを放ち、ボールはゴール左隅に決まる。
これが決勝点となり、ユヴェントスが苦しみながらもデルビーで
大きな1勝を挙げた。


――――
冒頭にも書きましたが、実に劇的な決着でした。スタジアムで
見ていたら絶叫していただろうなというスーパーゴールでした。


スーパーゴールと言えば、ブルーノペレスのドリブルシュートも
70mは走ったであろうプレーでしたが、ビダル、エヴラという
走力のある選手を置き去りにして、あれだけ強烈なシュートを
放ったというのも相当にすごいものでした。
終盤にも同様の場面がありましたが、そこは途中出場で
フレッシュなペレイラが走り勝ってスピードダウンさせましたが、
とんでもない走力だと思いました。
ゴールシーンは「エヴラのプレッシャーがたんぱくで、
自分のマークを見なくてはならないキエッリーニが中央から
スライドするのが遅れた」という解説でしたが、それはそうでしたが、
ビダルがブルーノペレスを追いかけながら途中で諦めてゴール前に
戻ろうと進路を変えたことで、ビダルに任せようとしたエヴラの
プレッシャーが弱くなったように見えた一因ではないかと思いました。


4-3-2-1っぽい今日の布陣だと、私が好きなマルキージオピルロ
ビダル、ポグバの4人が全員出場できるという豪華な選手選考が
できるのですが、両SBが同時に高い位置を取るということがなく、
またMFの4人が中央に寄りがちなので、どうしても攻撃に
手詰まり感があるように見られました。
極端に引きすぎずにピルロを見た方が良いという解説もありましたが、
引いてしっかりとスペースを埋めていると、ピルロをフリーにしても
意外と守りきれるので、そちらの方が嫌な感じはします。テベス
突破頼みになったりしてユーヴェも焦ると言うかムキになって
うまくいかないことが多いので。