アテネ出場決定戦のアジア予選準決勝(国立)
観戦しました。
各関係者の頑張りがあったのだと思うけど
サポーター(敢えて客ではなく)の入りも上々。
女子サッカーは95年のキリンカップの前座*1
観たくらいだったのでレベル等は分からないと
いうスタンス。


バックスタンド、オーロラビジョン側の座席で
観て、前半は眼の前のところを狙われていたので
担当ポジションの矢野に対して相当苛立ちを
感じました。
「2番*2着いて行けよ!」
「あぁ何でそこで離されるかなぁ」
等々。筆者が監督なら相当支持出したと思う。
その前の山本はなかなかの守備をしていたので
矢野のまずさが余計に目立っていた。


中盤CBの前のスペース*3
相手のうまいパス回し、逃げる動きで支配されて
しまっていて失点は時間の問題のようにも思えた。
トレスボランチなのにあそこまでスペースを与えると
正直CBとしてはかなりキツイ。
変則3トップのような形を採っていたので最後尾が
数的同数というかなり危険な状態だったし。
これはボランチが、自分を追い越す選手全て後ろに
受け渡していたために起こった現象。ある程度は
着いて行かないとこういう事になる。


しかし矛盾しているようにも聞こえるが、押されて
いた割にはボランチがバックラインに吸収される事
なくポジショニングを取れた事は良かった。
裏に抜ける選手に着いて行けばそれだけバックライン
に吸収されがちでバイタルエリアを空ける事になるが、
後ろに任せる事で「下がり過ぎ」なかった。


このあたりの調整はボランチの真ん中宮本、CBで
キャプテンの磯崎、GK山郷の指示が絶対的に必要。
チームの約束事としてもどう守るのかは徹底して
おきたいところ。


攻撃面はやはり男子とスピード、フィジカルの面で
違いがあるので難しいが、クロスオーバー、裏を突く
動き、DFの視界から逃げる動き(プルアウェイ)が
足りない。
それでもカウンターの時は真ん中から、遅攻の時は
サイドからの崩しと基本には忠実。技術、フィジカル
で勝る北朝鮮に苦戦はしたが攻め方としては間違って
いなかったと思う。


得点に関してはミスを良く突いたと言えるけどラッキー
な面は否めない。
唯一3点目はファーサイドの宮本が良く折り返したいい
形。


そして攻守に引っ張っていた澤は特筆もの。
厳しいマークと足の怪我でボールをもらう回数も
多くなかったが、前線からプレスを掛けたり、マーク
対象の選手を追いかけてゴール前まで戻ったりと
仕事が出来ないなりに他の事でリズムを作っていた。
いざボールをもらえば勝負どころをうまく見極めて
仕掛けるか散らすかを効果的に行っていた。
サポーターもコールしていたが願わくば1点取らせて
あげたかった。実際問題格上の北朝鮮に簡単な事
ではないけれど。


何より結果を出したのは喜ばしい事。素直に出場決定
おめでとう!


P.S.色んな意味でサッカーを知っていたのはやっぱり
澤でした。
ウイニングランの時にゴール裏サポーターが

選手が横1列で手を握って万歳

するのを期待して煽りの「オォォ〜」とコールして
待っていたのに選手達は素通り。これは正直拍子抜け。
観客にも慣れていない印象を強く受けた。
しかしその後もう1周澤と大谷が周った際にはちゃんと
ゴール裏で「万歳」。
もう1周周ったのもそうだけど、たかが「万歳」でも
あれは通例な訳だし、サポーターもやってくれれば
(一緒にやれれば)それだけで嬉しいんです。
それを知っていたのは澤だった、と。
2人がもう1周した際他の選手は何をしていたんだろう?
となる訳です。サポーターに慣れてない、じゃ済ませ
れないでしょ。

*1:対中国

*2:名前知らないので番号で。矢野の事

*3:いわゆるバイタルエリア