MONACO 2-0 DEPORTIVO

前半10分までに2点が入るスタートで、実況の倉敷保雄さん、解説の後藤健生さん
共に前年の対戦*1を思い起こす(笑)。
確かに筆者も同じ事になるんじゃないかと少し思ったけど。


でも結局はこの2点しか入らなかった。
モナコはオフにジュリ(FW)、プルソ(FW)、ロテン(MF)、イバーラ(SB)を放出。
モリエンテス(FW)がレンタルバックでチームを去り、攻撃陣に大幅な入れ替えが
あった。
特にサイドアタックの大きな武器であった左MFロテンがいなくなった事で攻撃
パターンはサイドアタックから主に中央突破が多くなった。
従ってリードした後も効果的に攻め切れたとは言えず、中央でつかまる場面が
見られた。
しかしこれは残留したアデバイヨール(トーゴ代表FW)を中央に置き、衛星の役目の
ヴィオラ、トップ下のカロンシエラレオネ代表FW)の2人の加入で3人の特徴を
活かしたものになっている。加えて怪我で出遅れたチェヴァントンが復帰すれば
大量放出こそあったものの、FWは余りある戦力がいると言える。


そこへ来て昨季の安定感を殆どそのまま維持した中盤より後ろの戦力があるので
今季は今季でまた面白いサッカーを展開している。
何よりGKローマ、CBのスキラッチとロドリゲスの中央は安定感抜群で安心して
観ていられる。


一方のデポルティーヴォはリーグ戦での不調を引きずったままの試合運びとなって
しまった。
得意のサイドアタックは機能せず、バレロンもハードマークに遭い、1人では
いかんともし難い状況に追い込まれていた。


この試合が面白かったのは、モナコの3トップのパス交換もそうだが、試合結果の
スタッツである。
前半デポルティーヴォ、後半モナコがそれぞれボール支配率で勝っていたが、
実際にゴールに近づいたチャンスが多かったのはそれぞれ逆。
いかに支配率がゴールへの道筋に関係ないかが如実に現れた結果だと思う。


それにしてもこの試合の実況、解説コンビは楽しめた。
倉敷さんは相変わらずのやんわりスタンスで、多分にジョークを織り込んだりしていた。
それが試合の邪魔にならない程度で非常に良い。
一方の後藤さんもそのジョークにうまく付き合いながら、さすがは取材観戦3000試合
以上の「眼」でスタンドから観ているかのような視点での解説が分かりやすかった。
倉敷さん主要リーグの実況もっとやってくれないかなぁ。それともWOWOWリーガ・エスパニョーラ
の担当しているのかな?



*1:同カードで8−3というCL記録