ARSENAL 2-4 MANCHESTER UNITED

(A)　　　　　　　　　　 (M)
ヴィエラ（←CKアンリ）  ギグス（←ルーニー）
ベルカンプ（←アンリ）　ロナウド（←ギグス）
　　　　　　　　　　　　ロナウド（←ギグス）
　　　　　　　　　　　　オシェイ（←スコールズ）

アーセナルが2度のリードを守れず敗戦。これで優勝争いから
ほぼ脱落したと言っていいだろう。
何故か今季はアーセナルに強いユナイテッドの不思議もあるが、
アーセナルは攻撃時の守備の備えが出来ていない。4点目は仕方
ないが、他の失点はボールを奪われた位置の悪さ、それに対する
DFの位置の悪さが重なっていた。


ユナイテッドの2点目、ギグスがゴール中央でアーセナルの左から
3人のDFを引きつける。ユナイテッドの左サイドでフリーになった
ロナウドがギグスのスルーパスを受けて角度のないところから
難しいシュートを落ち着いて決めたシーン。
ボールを奪われたアーセナルはMFの守備が出来ない状況にあった。
ギグスがボールを持ち込み、シガンがチャレンジ出来ず、キャンベルは
間に合わず。さらに右サイドのロウレンはロナウドを見ていなかった。


ユナイテッドの3点目、右サイドでピレスからボールを奪ったキーンが
素早く前のギグスへスルーパス。ここでアーセナルが負の連鎖を起こす。

1.ヴィエラがギグスに置いて行かれる
2.まだボールはサイドにあるにも関わらずGKが飛び出す*1
3.ヴィエラはGKに任せて体を寄せず、GKはボールに触れない
（ギグスがグラウンダーの折り返し）
4.キャンベルが逆サイドのロナウドを見るようロウレンに指示するも伝わらず
5.キャンベルは「無人のゴールのカバー」の鉄則を実行せず
6.ロウレンはロナウドに振り切られ無人のゴールにシュートを許す

必死に攻めているときこそ、カウンターを受けやすい。冷静なポジショニング
が必要だ。
この日のアーセナルは中盤も2人のCMFが横に並び過ぎていて、簡単に
突破を許してしまった。押し込んでいるときなど、状況にも寄るが、
基本は1人が上がったら1人はカバーに回らないとこういう失点は減らない。
何よりヴィエラの出来が悪い。ゴールを決めたものの、好調時の、スルスルと
前に上がってシュートを放つようなプレーが見られない。
これが続くようであればベンチに座らせる事も考えねばならないだろう。
疲労さえなければセスクで十分穴埋め出来るのだから。


ユナイテッドのGKキャロルはまたしてもやってくれまして、ボールを
取りに行って勢い余ってボールをつかんだままエリアから出てしまう
という珍プレーを披露。
さらにアーセナルの2点目、ベルカンプのゴールは角度のないところから
キャロルの股を抜いたものだったが、GKの対応としてはまずかった。
逆サイドに決められる心配がほとんどない状況において、95％以上
ケアすればいいはずの二アサイドをおろそかにしてしまったのだから。
何故あの状況であんなに股を開いた構えになるのか不思議で仕方ない。
ユナイテッドはGKハワードの方がいいんじゃないだろうか。


F・バルテズ、T・ハワード（以上マンチェスターU）
J・デュデク（リヴァプール）、C・クディチーニ（チェルシー）
プレミアで急に調子を落とすGKが多いのは何故だろう…。

*1:中央はDFが戻りつつあったので任せても間に合ったはず