INTER 3-2 MILAN(STADIO GIUSEPPE MEAZZA)
(I)ADRIANO 24'(P) 90+' MARTINS 59'
(M)SHEVCHENKO 39'(P) STAM 83'
2位、3位となる両チームのミラノデルビー。
(INTER)4-4-2 4-4-2(MILAN) FAVALLI FIGO STAM GATTUSO SAMUEL CAMBIASSO ADRIANO GILARDINO NESTA JULIO CESAR KAKA PIRLO DIDA CORDOBA VERON MARTINS SHEVCHENKO KALADZE SEEDORF J.ZANETTI STANKOVIC SERGINHO (I)FIGO→BURDISSO MARTINS→CRUZ (M)NESTA→SIMIC GATTUSO→JANKULOVSKI GILARDINO→VIERI
試合開始と同時にインテルが猛烈なプレスをかけ、高い位置で
ボールを奪って相手ゴールに迫る。特にヴェーロン、カンビアッソ
が抜群の動きを見せて守備から攻撃への早い切り替えを担った。
先制点はそのカンビアッソから生まれる。カンビアッソからの縦パス
を受けたマルティンスがアドリアーノとのワンツーで突破。
PA内に進入したところでネスタともつれ合ったところで主審の笛。
ネスタが倒したと見たか、倒れた時にボールが当たったハンドを
取ったか分かりにくいところだったがPKの判定。これを
アドリアーノが決めてインテルが先制。
しかしその後の時間からインテルの選手に疲れが見え、プレスが
弱まるとミランが徐々に盛り返す。そして39分、ゴール前で
もらったFKをピルロが直接狙ったシュートが壁に入っていた
コルドバの手に当たりPK。こちらもシェフチェンコが落ち着いて
決めてミランが同点に追い着き同点で前半を終える。
後半も前半同様に全ての得点がセットプレーから生まれる。
まずは59分。アドリアーノが自ら得たFKで直接ゴールを狙うと
ヂダは強烈なシュートを弾き切れずに、詰めていたマルティンスが
押し込んでインテルがリード。
83分には右からのFKにスタムが合わせて再び同点。しかし追加
タイム中に入ってインテルが、左CKからアドリアーノがヘディング
シュートを決めて決勝点。ミラノデルビーで久々の勝利を挙げた。
試合開始20分前後までのインテルは素晴らしい出来でした。
ミランのピルロ、カカに全く仕事をさせず、シェヴァ、
ジラルディーノへのパスを断ちました。
攻撃の面ではヴェーロン、カンビアッソを基点に左サイドに
張ったフィーゴがドリブルで仕掛け、中央でも2トップの
強引な突破にネスタも手を焼きました。
途中、プレスが甘くなったのは残念でしたが、出だしで試合の
支配権を握ったのは勝因のひとつと言えるでしょう。
一方のミランは前半はほとんど仕事の出来なかったピルロ、
カカが後半に入ってはいつものような攻撃を組み立て始めたが
最後のところで固い守備を見せたインテルDFをなかなか突破
出来ませんでした。ガットゥーゾに代えてヤンクロフスキを
入れてサイド攻撃の増加を狙いましたが、うまく試合に入れない
ままでした。
急造のDF陣で試合に臨んだ苦しさもありました。マルディーニが
負傷で欠場。代わりに入ったカラーゼは昔はCBもやっていましたが、
最近ではやっていなかったはずですし、同サイドでコンビを組む
セルジーニョも守備に不安の残る選手で左サイドでリズムが
作れませんでした。
また要のネスタもインテルFWに手を焼き、前半に警告を
受けた事もあってかシミッチと交代。その後センターに入った
スタムがほぼ完璧に抑えただけに右サイドカフーの長期離脱も
響いていると言えます。
全ての得点はセットプレー絡みでしたが、試合の内容では
インテルが勝っていました。これで両者の順位は入れ替わり、
2位インテルと首位ユーヴェとの勝ち点差は10にまで拡がりました。
INTER MILAN JULIO CESAR 6 DIDA 5.5 J.ZANETTI 6.5 STAM 7 CORDOBA 6 NESTA 5 SAMUEL 7 (SIMIC 5.5) FAVALLI 6.5 KALADZE 5.5 STANKOVIC 6.5 SERGINHO 5.5 VERON 7 GATTUSO 5.5 CAMBIASSO 7.5 (JANKULOVSKI 5) FIGO 7 PIRLO 5.5 (BURDISSO s.v) SEEDORF 5 MARTINS 7.5 KAKA 6 (CRUZ s.v) GILARDINO 5 ADRIANO 8 (VIERI 5.5) SHEVCHENKO 6