GHANA 2-1 U.S.A(NURUNBERG)

(G)DRAMAN 22' APPIAH 44'(P)
(U)DEMPSEY 43'
全てのチームにグループリーグ突破の可能性が残るグループEの最終戦


勝たなければ可能性がないアメリカは、マクブライドの後ろに攻撃的な
選手を4枚並べる4−1−4−1のシステム。しかしこれが裏目に出てしまう。
22分、バックラインから組み立てを開始しようとしたレイナにドラマンが
チェック。ボールを奪ってそのままドリブルし、左サイドからGKと1対1を
決めてガーナが先制する。レイナはこの際にひざを痛めて交代。
これでますます攻撃にシフトしたアメリカは43分、左サイド高い位置で
ビーズリーがボールをカット。すかさずGKとバックラインの間に速いクロス
を送り、逆サイドから走りこんだデンプシーが豪快に蹴り込んで同点に
追い着く。
しかしわずか1分後、自陣深い位置でボカネグラがクリアミス。空中に
浮いたボールを競る際にアメリカのDFがピンポングを押したという判定で
ガーナにPKが与えられる。これをアッピアが落ち着いて決めてガーナが
リードして前半を終える。
試合はこのまま終わり、他会場の結果と合わせてガーナが2位でグループリーグ
突破を決めた。


――――
引き分けでも可能性のあったガーナに対し、勝つしかないアメリカは
最初から攻撃の意識を高く持って試合に入ったのですが、思わぬミスから
失点してしまったのが残念でした。この試合ではいつも以上にレイナが
深い位置からゲームを組み立てていましたが、ボールを奪われてそのまま
ボールに行かれたシーンは、かつてCLでデポルティーボラコルーニャ
ミランピルロに執拗にチェックを行って勝利した試合を思い出しました。
接触で怪我をしたのは残念でしたが、レイナのプレーは軽率だったように
思います。
それでもサイドアタッカーのデンプシーは良い動きを見せていて、欧州
リーグでプレーしても面白いだろう存在だと感じました。


ガーナは中盤にタレントがいるもののFWに迫力がないという評価が
ありましたが、この試合で得点を挙げた事は次につながるのではない
でしょうか。それでもやはり怖さが少ないですが(苦笑。
ガーナのトーナメント1回戦の相手はブラジル。難しい相手ですが、
速いカウンター攻撃がはまれば或いは…?


この試合はメルクさんが主審だったのですが、アメリカがPKを取られた
シーン、少し厳しい判定のように思いました。この主審、どうも勝負を
決定づける判定が多い気がして嫌です。目立つ審判は良くないんですけどね。
ドイツが決勝に行かない限りこの人が決勝の笛を吹きそうなので、
それも不安です…。