REP.HVRATSKA 2-2 AUSTRALIA(STUTTGART)

(H)SRNA 2' N.KOVAC 56'
(A)MOORE 38'(P) KEWELL 79'
グループリーグ突破のために引き分けで良いオーストラリアと、勝って
他会場の結果待ちのクロアチアの一戦。オーストラリアはGKをカラッツに
代えて臨んだ。


先に主導権を握ったのはクロアチア。2分にスルナがFKを直接決めて
先制する。その後はやや慎重に試合を進めたが38分にシムニッチ
PA内でハンドを取られオーストラリアにPK。DFのムーアが決めて
オーストラリアが同点に追い着いて前半を終了。
後半に入って先に得点を奪ったのはまたもクロアチア。N.コヴァチが
ドリブルからミドルシュート。これをカラッツがキャッチミスしてボールが
後ろへ逸れてゴールイン。
オーストラリアはアロイージケネディと投入してお得意のパワープレイに。
そして79分、右からブレシアーノが上げたクロスがファーサイド
キューウェルへ。キューウェルは中へ切れ込んで右足でシュート。
これが決まってオーストラリアが再度同点に追い着く。
その後オーストラリアはエマートンが退場になり、86分にはPA内で
ロングボールを受けたトゥドルにGKを破るシュートを撃たれてカバーの
DFがクリアするなど、押し込まれるが守りきって試合終了。トーナメント
進出を決めた。


――――
オーストラリアがGKを交代したのは驚きでした。カラッツはミランに移籍して
全く出場機会のなかった選手。逆にシュウォーツァーは安定したプレーの
出来る選手だけに謎が尽きません。事実、カラッツは不安定なプレーに終始し、
次の試合ではシュウォーツァーがプレーするでしょう。
それにしてもこの試合も、ヒディンク監督の得点に対する強い気持ちが選手に
伝わった試合でした。キューウェルのゴールは、実はビデオで見るとオフサイド
のようにも見えるのですが、この試合では得意でない右足で良いシュートを
放っていただけにこの場面でも落ち着いて決めました。エマートンがサスペンション
になったのは大きな痛手でしょう。


クロアチアはリードするたびに守りすぎる展開で、ボールキャリアに対する
チェックが全く行われず、その上で前半はケイヒルもフリーにしてしまって
いたのでたびたびゴール前で危ない場面を作られました。
後半にリードした後に守備的な選手を投入したのが間違いとは言えませんが、
DFのラインはある程度高い位置に保って、中盤でのチェックを活性化させるのが
良かったと思います。
終了間際のトゥドルのシュートが決まっていればとも思いますが、今大会は
ここで姿を消す事になりました。